血液は,全身をめぐりながら,生命の維持に欠かせない様々な仕事をこなしています.その性質から各臓器と関わりが深く,
に注目しました.
に触れてきました.
「イメカラ血液」では,特定の臓器との関係ではなく,血液自体に焦点をあてました.本書の目的は,血液を構成する成分と,その役割を理解することです.
続いて,血液の主な成分である血球たちの特徴や役割をみていきましょう.
の担い手です.
という赤い色素に酸素を結合させて,身体のすみずみまで送り届けます.
を担う血球のグループで,さらに顆粒球,単球,リンパ球に分かれます.どのようにして外敵や異物から身体を守るのか,それぞれの特徴や機能を紹介します.
リンパ球の居場所であるリンパ系(リンパ組織とリンパ管からなるネットワーク)もみてみましょう.
を担います.血管が破れて出血してから,血が止まるまでのしくみを丁寧に追っていきます.
ひと通り血液の中身を見終えたら,次は
を解説します.血液検査,骨髄検査,リンパ節生検から遺伝子検査,血液型検査など,代表的な検査の目的や原理を理解しましょう.
最後は,正常編の理解を深めるための疾患編です.
などの異常所見が生じる病態生理や
などの主要な血液疾患をみていきます.血液に深く関わる治療法である
も解説します.